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● モダン弓の製作方法が “簡略化”された時期と、その後について
1. 響胴の共鳴振動について
弦楽器の特質を考えるときには、まずは 弦が “緩む” ことで波のような “運動”をし、それが進行波、反射波となり振動するということが 基礎条件として思い浮かびます。
私は、それと同じく 響胴の共鳴部 ( 変換点 )が “緩む”ことで 響きが生じている。という事実が大切だと考えます。
なぜなら、共鳴音( レゾナンス )こそが ヴァイオリンや チェロにおいての”歌声”そのものであると思っているからです。
それでは まず 振動を目視できるチェロの表板で、共鳴部のひとつ( +位置 )が “緩む”とともに振動していることを確認してください。
参考とするのは 下のリンク動画で『 0:41』の位置から『 1:24 』までの部分です。( なお 残念ながら先日から画質が下げられました。Facebook動画下部右メニューの”設定”で画質を360P→720Pに変更すると見分けやすいと思います。)
www.facebook.com/CellistAmitPeled/videos/498893131566443
P2720547
私は 表板のこのような振動現象が、共鳴音を生み出していると考えています。
また、このような表板の”緩み”は、響胴部がネック部を介して対をなすヘッド部と連動して それぞれの部材が”ねじり”つまり”回転運動”をおこすことによって誘導されていると理解してます。
この”緩み”は 略図でいうと “ステージ”とした面で回転力の合成でねじれ変形としてあらわれます。