5弦のチェロ・ピッコロは 素敵な音がします。

2011-2-20  12:30

先月 指板を剥がし貼り直したうえで削り直し、ネック部も大幅に削り直し、ナットも交換して、バロック・テールピースを製作して、ペグホールを埋めて開け直し、糸巻きを削り直し、響胴の肩を削り調整した 5弦チェロ・ピッコロです。 今回は 駒を交換の依頼で、仕上がったので本日納品です。 アマチュアの方で 「 緊縮予算 」でしたので BAUSCH のロココ調の4/4サイズ チェロ用 ( 92 mm )を カスタム・チェンジして 足幅 86 mm で、1番線と5番線のスペーシングを 50.5 mm の E線弦高が 5.9 mm で C線 9.7 mm で仕立てて組み上げました。 因みに ピッチは所有者が A = 443 Hz で使用されるので それに合わせてあります。 この楽器は 2010年に 中国製の白木3/4サイズ チェロを 日本人のアマチュアの方が塗装したものでしたが演奏不能な状態でしたので、私が 演奏可能な状態に整備したものです。 そういうことで 響胴に特別な工夫はしていない造りですが、ネックやテールピースなどを きちんと整備して 5弦チェロピッコロ用のプレーンガットのA、D と G、C線と ヴィオラ・ダ・ガンバ用 d線を E線としてオイル・フィニッシュ加工をして張った現在は すばらしい響きをもっています。